すこし間の抜けたご報告ですが、デンマークから帰国しました。
 今回はWorld Wide Viewsのフォローアップ会議と言うことで、この会議をリードしたデンマーク技術委員会(Danish Board of Technology)での会議に参加しました。
 デンマーク技術委員会は、WWV in Japanのサイトから引用すると、以下のような組織です。

デンマーク技術委員会(Danish Board of Technology)は、テクノロジーアセスメント及び技術予測を実施し、デンマーク及びEUの議会の政治的意思決定者に対してアドバイスをするための独立機関です。運営資金はデンマークの公的資金によって賄われています。

 ちなみに、デンマークの人口は北海道とほぼおなじ550万人ほど。GDPでは3500億ドルぐらい。日本で言うと愛知県と神奈川県の中間ぐらいである。そういう小さな国に、こういった世界をリードするような組織があるというのも非常に興味深い。

 今回、聞いてみたところ、DBTの正規職員は12人。基本的には若手が多い。また、週に2日程度の契約で20人弱の学生バイトを雇用しており、総勢30人ぐらいの体制で動いている。
 学生バイトといっても、議員や教授との連絡も任せられるらしい。
 日本でそういうことができるかというと…難しいだろうなぁ、と。

 さて、今回もっとも印象に残ったのは、お昼ご飯が豪華だったことであるw
 あと、テーブルの上には常時パン、フルーツ、飲み物などが用意されており、極めてリラックスした状態で会議は進められた。
 夜の懇親会もかなりきちんとしたレストランだったし…。
 しかし、この食事へのこだわりは、デンマークの文化なのか?(なんとなく、ボスであるラース・クリューバー氏の方針であるような気がしなくもない…)

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 本日は、日本大使館で打ち合わせをした以外は、コペンハーゲン歩け歩け大会を敢行してみました。

 まずは「世界三大がっかり筆頭」こと人魚姫像。

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 とがっかりしにきた暇人仲間。

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 あと、欧州最大の「ヒッピーによる無政府主義国家」クリスティアニアにも行ってみました。
 最近は当局の介入も厳しさを増しているという話だったのですが、わりと元気に活動している感じ(今回は「通過した」ぐらいなので、内情は分かりませんが…)。
 どんな感じなのかとイメージがわかない方に以下の写真を用意しましたが、要するに「巨大な吉田寮がまったりと学園祭を続けている」感じ(ただし、ちょっとマリファナくさい)。
 なお、コアなエリアは「写真撮影禁止」表示だらけだったので、撮影は諦めましたので入り口部分だけ(観光客が撮りまくるせいか、当局の介入を嫌っているのかはよく分かりませんが…)。

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 ホテルで紹介された「非常に正しいデンマーク伝統料理を出す店」のシチュー。

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 Frik. Barners Kalder
 (カードには Autentisk Dansk Kokken とあります。まぁ、意味は容易に想像は付きますが、デンマーク語が出来る方よろしく)
 住所は
 Helgolandsgade 8A, 1653 Kobenhavn
 コペンハーゲン中央駅からすぐ。

 World Wide Views in JAPAN 〜日本からのメッセージ:地球温暖化を考える〜についての会議でコペンハーゲン(デンマーク)に来ています。
 飛行機はルフトハンザで、フランクフルト経由。

 行きの機内食はオクトーバーフェストのスペシャル・メニューだとのことです。
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 …まぁ、ソーセージ、ザワークラウト、マッシュポテトが「スペシャル・メニュー」だと、通常はどんなだ?、っていう感じではありますが。
 せっかくなので、体調が悪いにもかかわらずビールを頼んでしまいました。
 ビール(瓶で出てくるところがこだわり?)も機内食も、素朴ではありますが、美味しかったです(マッシュポテトが、しっかりバター風味で意外と美味しい)。


 あと、途中眼下にスイス航空機が見えたのがちょっと面白かったです。
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 Google Booksの全文アーカイヴ化は基本的に賛成なのだが、さすがにこれはまずいんじゃないかという事例。
 最近はあまりやってないと思うけど、昔の学会誌には新入会員情報や消息などに絡んで、個人の住所が載っているケースがあるんですよ。
 で、学会誌がまるごとスキャンされているケースについて、それが丸見えなんです。

 以下はそういう例として、自分を検索した事例(ちなみに私はすでにここに住んでません)。

Google Books

 これはどう考えるべきか…。





Eclipse


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 曇りのおかげで肉眼でも見えた、という怪我の功名(??)





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 だいぶ成長してきたので、ためしに一枚。



 一眼レフの使い方練習という意味もあります。まだ今ひとつですが…。どう撮ったら上手く取れるのか。

 (うちのベランダは風が強いのも問題)





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 大阪大学の望月さん、ベレンでの世界社会フォーラムについて報告中。





CSCD, the Festival of the Weaver ver.


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 コミュニケーションデザイン・センターがちょっとばかり七夕仕様になってました。

ふたりのTwitterユーザー国会議員、自民党の橋本岳氏と民主党の逢坂誠二氏が話題である。

 で、Glocomで橋本岳氏も出席してTwitterと政治を考えるワークショップが開かれたらしく、そのレポートが面白い。

 例えば、民主党議員と自民党議員がTwitterでつぶやきあった夜:小鳥ピヨピヨでは次のように述べられている。



それにしても昨日は、コロンブスの卵な発見があったイベントでした。
発見というのは……「僕たちは、もっと気軽にそして積極的に、政治を話題に話し合っていいよなあ」ということ。政治家や官僚に文句を言うんじゃなくて。
昨日の橋本さんは、衆議院議員の先生というよりも「政治が好きなあんちゃん」といった風情の人でした。
彼は、もっとみんなに国政に興味をもって、日常的に気軽に話題にして欲しいと言います。 また、議員をお上扱いせずに、気軽に声を届けて欲しい、と。

(中略)

政治は自分たちの生活とダイレクトに関わるものだから、今よりももっと自分に引き付けて、日常的な話題にたり、アクションを起こしたりしてもいいのでしょうね。

 公共政策の研究者たちが延々議論して超えられなかった壁を、Twitterという新技術が軽々と超えていくとしたら喜ばしいことである
 もちろん、たぶんそんな簡単には行かないと思うのであるが…。

YouTube内部に、各種メディアで活躍する一流のジャーナリストたちが市民がジャーナリストになるためのノウハウを大公開したサイト、YouTube Reporters' Center!ができた。
 http://www.youtube.com/reporterscenter

 個々のビデオは短いもので、これを見たからすぐジャーナリストになれるというものでもないかもしれないが、実際に始めようとしている人にはヒントになるし、たぶんなにより一般の人々が言論の自由を行使することを鼓舞する効果が期待されているのだろう。
 技術的には、とにかく携帯のデジカメでもあれば、あとはブログやTwitterですぐにでも「ミニメディア」が創れる時代である。


 政治家の発言やメディアの「事実度」をチェックするサイト、 PolitiFact がファクトチェックの方法を教えてくれる。
 もちろん、「公式の統計にあたろう」とか「当人に確認しよう」とか、基本的なことが論じられている。
 こういったことは日本では2ちゃんねるあたりでみんなが学ぶのかもしれない。
 ちなみにPolitiFactはフロリダのセント・ピーターズバーグ・タイムズ誌のプロジェクトで、2009年にはピューリッツァー賞を受賞している。


こちらでは、ニューヨーク・タイムズのニコラス・クリストフ記者がグローバルな危機を取材するさいの心構えについて論じている。
 いきなり最初が「まず第一に重要なことは、貴方自身が確実に生きて帰ることです」ということで2チャンネルでも大人気、コンゴ民主共和国(旧ザイール)反政府勢力を率いるヌクンダ将軍にインタビューするシーンが出てくる。
 …いきなりハードル上げすぎだと思う。