1999 清水 修二 (著) 東京新聞出版局
NIMBYとは"Not in my backyard"、つまり「うちの近くにはお断り」の意味である。著者はゴミ処理施設、原発、米軍基地を事例に、国家レベルの公共性は主張されるが誰もが自分の近くにあって欲しくないと考える施設を巡る議論について考察を加える。その上で、それらへの拒否感をNIMBYであるとして頭ごなしに否定したり、あるいは「そもそも原発はいらない」という本質論に頼りすぎたりすることなしに、公共性と自らの立場を考えるチャンスにすることを提唱する。
1998 Charles E. Harris, Michael S. Pritchard, Michael J. Rabins (著), 日本技術士会(訳) 丸善
アメリカでは(主にチャレンジャー事故のショックから)技術者がその能力を発揮して社会貢献するために守るべき倫理と、それが破られる要因について、膨大な事例収集と分析がおこなわれるようになった。この時、主体になったのがプロフェッショナル・エンジニア協会という組織である。本書は、収集された事例の分類と分析、そして倫理について学生に考えさせるための課題からなる。類書として『科学技術者倫理の事例と考察』、『環境と科学技術者の倫理』、『科学技術者倫理の事例と考察』など。
※第一版から第二版にリンクを切り替えました。