November 2005アーカイブ

 拙稿、「大学問題の“失われた10年”: 20世紀型科学の終焉とノンアカデミック・キャリアパス」が『蛋白質核酸酵素』 2005年 12月号 (Vol.50 No.15)に掲載されました (p.2029)。


 PowerBookにちょっとした問題があるので、のGenius Barで見てもらうと思い立つ。
 ちょうど18時から阪大 中之島センターでの授業を覗く予定だったので、すこし早めに出て心斎橋のApple Storeに寄ると良さそうだと思う。
 ただ、以前は行けばすぐに見てくれたのだが、客が増えたのか、最近はウェブサイトのGenius Bar 予約システムで予約を取るように言われるようになった(なので、先日渋谷の店を訪れたときは諦めた)。
 「ウェブからなので、Apple Storeに来なくても予約できますよ」と言われていたので大学から使ってみたのだが、実はこれ、時間の予約はできない。
 修理内容とメールアドレスなどを入れると、自動的に最短の時間が割り振られるシステムである。
 時間の選択肢が現れると思って「続ける」を押してしまったら、一時間後の予約が割り振られていた。
 オフィスからStoreまで一時間はギリギリだし、予約しないと時間が判らないから、あまり予定を立てる助けにはならない。
 これって、結局(Storeのかなり近くに住んでいる人以外は)店まで行って予約して、店の近辺で待ってるしかないのではないか??(ちなみにProCareカードを持っていると7日後まで予約できるらしいが、9,800円の元をとれるほど故障したらそれこそ問題である。普通の人には縁のないサービスだ)。

 国立民族学博物館での国際開発援助ワークショップ 「カナダ国際開発庁と世界銀行における人類学者・社会学者の役割: 社会評価と参加型開発、社会の安全配慮」に参加。
 コメントすると先日の記事から個々の単語だけ変えたものになっちゃいそうなので省略しますが…ステークホルダーを一通り集めるって、そんなに難しいかな?

 ただ、世界銀行スタッフ中にNESS(Non-Economic / Soft Social Science)の専門家が占める割合の増加、という話が象徴的だったので、一応メモ(左が西暦、右はスタッフ1,000人あたりのNESS専門家の数)。

  1974年   2人
  1982年   6人
  1992年   22人
  1995年  120人
  2002年  175人
 

 「ファルージャ攻略戦で米軍が化学兵器をつかったらしい」とイタリア国営放送が報じた問題、日本でまったくニュースになっていないのが驚きである。
 今のところウェブでは中日新聞があつかっているだけ。
 まぁ、総選挙の近いイタリアで今この情報がでてきたというのも怪しくないとは言わないが…。
 ベルルスコーニは選挙を控えて「自分は開戦前に考え直すようにブッシュを説得しようとはしたんだ…」とイイワケに必死とか…。

 コチェリル・ラーマン・ナラヤナン氏(インド前大統領)の死去もあまり報じられていない。
 Obituary: KR Narayanan

 上野の国立科学博物館で行われたシンポジウム『対話型科学技術社会における科学コミュニケーターの養成』に参加。
 科学博物館はもう10年ぶりぐらいになるような気がするが、子どもの頃は毎月のように訪れていた懐かしい場所である。
 現在、慣れ親しんだ旧館は工事中とのことだが、最近つくられた新館は初めて見る展示だったので、休憩時間などに楽しめた。

 シンポジウムはオーストラリア国立大学国立科学意識向上センターのスーザン・ストックルマイヤー氏による「シェル・クエスタコン科学サーカス」(The Shell Questacon Science Circus)の事例報告から始まる。科学サーカスは、オーストラリア政府のイニシアティヴと民間企業の援助によって成り立っているシステムで、科学教育施設へのアクセスが難しい僻地に出張して、科学教育を実践している。プロジェクトに採用された大学院生はシェル・オーストラリアから一年分の奨学金を供与され、6週間のクラスワークののちに、50種類のサイエンスショーの道具を詰め込んだトレーラーを使って、オーストラリア各地に旅立つ。6週間の訓練には、サイエンス・ライティング、サーカスの運営やファンドの維持に加えて、アボリジニ社会とコミュニケーションするための異文化交流教育も含まれる。このプログラムを修了した学生は社会的にも評判がよく、決して「科学者になれなそうな学生に対する救済措置」ではない。したがって、参加する学生には大学院課程で高い成績を収めていることなど、厳しい要求が課される。


Originally uploaded by liondart.

 南米ではベネズエラ大統領として怪気炎を吐くチャベスと労働者党から地域大国ブラジルの大統領になったルラの連合が成立して以来、次々と反米政権が誕生する「ドミノ現象」が止まりません。
 米州首脳会合をホストしているアルゼンチンのキルチネル大統領もそうした存在の一人です。
 したがって、もちろんマル・デル・プラタの会議場の外にはブッシュに抗議する市民が渦をまいているのは勿論、議場の中もかなりアメリカ人に居心地の悪いことになっているようです。

 そんな時にも雰囲気を判っていないのか、わざとやってるのか判別しがたいリアクションで楽しませてくれるのがブッシュ大統領の真価かもしれませんが、今回もまたやってくれたようです。

ブッシュ大統領、米州首脳会議の会場内外で逆風
 開幕会合で、ホスト国アルゼンチンのキルチネル大統領は米国主導の国際通貨基金(IMF)が描く経済復興の処方せんを痛烈に非難し、「いわゆるワシントン合意は失敗だった。米大陸全体、とりわけ我が国が、その理論の痛ましい失敗例だ」と、IMFを同国の経済混乱を深めた元凶と指摘。喝采(かっさい)を送る周りの首脳につられてブッシュ大統領も拍手し、スペイン語を解する地元記者の失笑を買った。

 …本当に、ほとんど全員拍手してたんでしょうね。

 先のエントリー

アンチ・ホワイトバンド層にもおそらく4段階あって、
1)「市民による政策提言」にそもそもアレルギーがある派
2)市民が政策を論じるのはいいが、貧困の問題のような「左っぽい」いいこちゃん議論に忌避感がある
3)貧困の問題は重要だが、方法論として債務帳消しやトレード・ジャスティスに反対
4)債務帳消しやトレード・ジャスティスには同意するが、日本のキャンペーンのやり方に反対

 と書いたのだが、実際はどんなもんだろうと思って、思いつきではてなアンケートにしてみた
 インターネット上のアンケートなので、数字をあてにするわけにはいきませんが、考えたり論じたるするネタになればいいんじゃないか、と…。

 もうちょっと細かく区分できるんじゃないかとか、ご意見があれば当該アンケートのコメント欄かここのコメント欄へお願いします。

 大阪大学コミュニケーション・デザイン・センター

Osaka University Center for the Study of Communication-Design (CSCD)

 某外郭団体なビルに間借りしています。
 3時になるとラジオ体操がかかります。
 むかしはその団体の職員が本当に体操していたんだと思いますが、さすがに今は誰もやっていないようです(見えないところでやってるのかも)。


Osaka University Center for the Study of Communication-Design (CSCD)

 公園前であり、環境は悪くないですが、阪大本体まで遠い(時間はともかく、大阪モノレールが高いので、金がかかる)のと、周りに何もない(一番近いコンビニでもモノレールに乗らないと行けない)のがやや難あり物件だったりします。

 このたび、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)に特任研究員(要するにポスドク)として着任することになりました。
 資金源はJST(独立行政法人 科学技術振興機構)の「研究者情報発信活動推進モデル事業」で、「信頼される専門家養成のための科学コミュニケーション教育プログラムの開発」という課題への資金枠です。

 まぁ、なにをやるかは追々ご報告と言うことにさせていただきますが、PA(パブリック・アクセプタンス)に留まらない、NPOや市民社会とのインタラクティヴな議論を喚起するようなシステムの構築という方向性で努力させて頂きたいと思います。

 なお、任期は一応今年度いっぱいです。
 5ヶ月、というのは、流動化激しい昨今でも、ポスドク任期としては知る限りで最短なんですが…(4月以降の継続については、現状では未定です)。

 ただ、給料は学振PDほどではないのですが、悪くはない額をいただけるので、考えてみれば5ヶ月の間収入が正味で約三倍になるわけで…。
 ってことは、その後の10ヶ月を失業状態で暮らしても、いまと生活レベルはだいたい変わらないと考えられますね(笑。
 これは、さほど悲観した状況でもないかも知れないですね(←心は完全に『下流社会』?)
 (まぁ、給料から交通費などを出さないといけないので、全部のこせるわけではないのですが…)

【追記】
 このあと、交通費だなんだより、育英会の返済が一番でかいということに気づきました。OTZ


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 なお、前回のエントリーを書いた時点では、ホワイトバンドについては終わりにしようかと思っていたのですが、反響が大きいので、ちょっと予告もしていた記事を書き足したいと思っています。

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