January 2007アーカイブ
予想以上にネット環境が悪く、ブログを書いたりメールの返事を出したり出来ませんでした。
メールはたまった分を急いで書いているところです。
ケニアでは基本的には会議漬けですが、ちょっと抜け出してナクル湖国立公園やワンガリ・マータイ氏のグリーンベルト・ムーブメントのツアーにも参加するなど、けっこう楽しんできました。
そのあたりの報告はまた追って…。
OhmyNewsに「20日からナイロビで世界社会フォーラム」という記事を投稿したところ、掲載されました。
ナイロビにおります。
本日(20日)から第7回の世界社会フォーラムが開幕します。
19日までは、川田龍平くんのサポートということで、Global Yang Greens(緑の党世界ネットワークの若手部門)の会合に出席していました。
こうした会合を社会フォーラムのついでにやってしまうと言うのはよくあることで、参加者を世界各国から集めやすいというメリットもある一方、ナイロビという、インフラも万全でなく、治安の問題もある都市での運営は非常に大変であったと思います。
特に、GYGは名前の通り、学生など、35歳以下のユースの集まりで、そういったことに慣れているとは言い難いわけで、そういうことを成し遂げてしまう行動力に驚きを禁じ得ません(欧米各国の緑の党からのサポートがそれなりにあったようですが)。
また、アジアの国々(韓国、ヴェトナム、フィリピンなど)からも若い参加者に会えました。
彼らの多くは自分でインターネットに公開された情報を見つけ(多くの場合、親の反対を押し切って)応募したということでした。
ヴェトナムからの参加者に将来の夢を聞いたところ(もちろんヴェトナムは共産党一党体制なので、残念ながら緑の党が結党される余地は大きくない)、自分たちがやっている学生NGOを軌道に乗せて、そこで働くことだと教えてくれました。
彼女の夢が叶ってほしいものです。
最終日には、川田龍平スピーチ。
なんか、アフリカからの参加者たちには感銘を与えたようでした(たぶん、「権威主義的な政府の腐敗の犠牲者として、政府と戦う」みたいな話が欧米人には当たり前というか過去の話になっているのに対して、アフリカの多くの国では今そこにある現実であるから、かなという気もしました)。
ナイロビで泊まっているホテルは(治安の問題などからいつもより若干ランクを上げているので)快適なのですが、インターネット環境が厳しいのが難点。
設備が古いせいか、部屋から外線はかけられず、もちろんLAN環境もなし。
インターネットカフェは比較的安いのですが、治安のせいか空いている時間が極めて短い(遅くても出かけるのが怖いというのはあるのですが…)。
ただ、平日の昼間、たまにセキュリティのかかっていない無線LANを部屋や廊下から拾うことがあって、それでメールチェック(GMailを利用中)ぐらいはできることも…ある。
泊まっているホテルの道路を渡った反対側は高級ホテルで、そこの無線LANもホテルのロビーまで漏れてきているが、これはさすがにセキュリティがかかっていてアクセスは不能。
ちなみに、正規で使わせてもらうと一日1200シリング(1800円ぐらい?)らしいです。
ナイロビの治安はさんざん脅されてきましたが、『地球の歩き方』にあるよりはやや改善されている模様。
とはいっても、世界でも有数の危険地帯であるのは間違いないので、十分気をつけたいと思います。
ただいま、関空におります。
これからエミレーツ航空でドバイを経由して、ナイロビにむけて出発します(大学のほうには、2週間のお休みをいただくと言うことになります。関係者の皆様、ご迷惑をおかけします)。
むこうからも出来れば更新をしたいと思っています。
それと、管理の都合上、コメントの入力にTypeKeyが必要なように設定しました。
Six Apartのサイトから無料で導入できますので、ご面倒ですがコメントを利用されるかたはお願いします。
トラックバックは普通に出来ると思います(たぶん)。
追記、こちらのブログでもいろいろ報告できるかと思います。
世界社会フォーラム速報ブログ
World Social Forum Solidarity Network Japan Blog
個人的な友人でもある川田龍平君が次回の参議院選挙に立候補するということがニュースになっています。
個人的には前々からその意向を聞いていたのですが、本当はもう少し後に発表するつもりだと思っていました。
まぁ、どっかからばれてしまったなら仕方ない、というところなんでしょう。
なので、彼自身の公式サイトやブログにも発表がないという事態。
川田氏は、僕より上の世代だと、日本中を騒がせた薬害エイズ問題で知らぬ人はないという感じですが、大学生ぐらいだと知らない人も少なくないのが実情のようです。
彼が親子連れと会うと、母親が「あなた、川田君よねぇ。大きくなったわねぇ」とかはしゃいでいて、子どものほうが「…誰?」みたいな不審そうな顔でその様子を見ているのがちょっと面白い。
しかし、選挙という意味では、ワン・イッシュー候補ではもはや通用しないと言うことなんでしょう。
で、幸いなことに、彼は(少なくとも友人として見る感じでは)わりと柔軟な思考の持ち主だし、いろんな問題を対局から見られる政治家になれるんじゃないかと思っています。
日本の左派の問題として、英ブレア政権の「ニューレイバー」に代表される経済政策の「現実路線」も取れない一方で、フランスのシュヴェヌマン派やらベネズエラのチャベスやらに代表される「オルタグローバル」路線にも感度が鈍い、冷戦構造をそのまま引きずった旧態依然っぷりがあるでしょう。
その点、私が彼と出会うきっかけになったのは、オルタグローバル運動の大集会である社会フォーラム関連の集会でのことでして(たしか、2002年にインド・ハイデラバードで行われたアジア社会フォーラムの報告会だったと思う)、まぁ、そういうところに出てくる意志というか、感性のある人なんだと評価しているわけです。
ちなみに、彼としては「過激派の集まりだったらどうしよう」と不安でもあったらしく、わりとおっかなびくりやってきたようです(笑)。
もちろん、2ちゃんねるで話題になるほど、日本の左翼が団結しているわけではない…っていうか、分裂と内ゲバが左翼の習性なので、別にお互いよく知っているというわけでもないし、こういうのは蓋を開けてみるまでどんな人間が来るか、解らないのです(まぁ、2ちゃんねるで妄想されているような大組織があったらとっくに「革命」が起こっているわけで…)。
私も別になんらかの左翼組織に属していたわけでもなく、社会運動に積極的に関与するようになったのは2001年にヴァンダナ・シヴァの活動に接したのがきっかけなので、「業界」(笑)にそんなに詳しいわけではないのですが…。
その後、翌年のムンバイ(インド)で行われた第四回世界社会フォーラムに一緒に行ったりして、割と断続的につきあいが続いているわけです。
選挙前にいいのかよ、という気もしますが、実は今月末にナイロビで行われる第7回世界社会フォーラムにも彼と一緒に行ってくる予定だったりします(これについてはまたこのブログでも報告させて頂きます)。
多くの方がご存じの通り、アフリカのエイズ問題は現代社会を象徴するような問題ですから、彼としてもこの機会は見逃したくないのでしょう。
彼の選挙に関与しているわけではないので、その間のマスコミ対応なんかがどうなってるのか知りませんが…(笑。
そんなわけで、これまでもそれなりに議論をする時間もあったわけですが、憲法問題をのぞけば意見の齟齬は感じないので、是非当選していただきたいと思っています。
まぁ、朝日の記事「東京HIV訴訟元原告の川田龍平氏、参院選出馬へ」では彼は
立候補の理由について「教育基本法が改正され、憲法も、という不安が増した。いのちや人権を守る憲法があったからこそ訴訟で国を相手に闘えた。今こそ憲法を守りたい」と話している
と述べたと伝えられていて、憲法こそが最大の争点ということになっているのかもしれませんが、願わくばそういった戦後・冷戦構造の残余の問題だけではなく、グローバル化の問題に切り込むオルタグローバルな政治家として活躍して頂きたいところです。
【追記】(2007.01.13)
昨日、出馬表明の正式な記者会見があったようです。ブログも更新されています。
川田龍平を応援する会(準備会) ホームページも出来ていたり…。
そのあと行われたパーティには出席して、「決意」を聞いてきました。
そのあたりについてはまた機会があれば後日…。
広辞苑によれば、「京都八坂神社で大晦日から元旦にかけて行う神事。鑽火(キリビ)で朮を交えたかがり火を焚き、参拝者はその火を火縄に移して持ち帰り雑煮を煮る」ことを朮祭(オケラマツリ)といい、そこに詣ることを朮詣りといいます。ちなみに朮とは「キク科の多年草。山野に自生。茎は下部木質。(中略)根は健胃薬。正月用の屠蘇散とし、また、蚊遣(カヤリ)に用いる。若芽は山菜として食用。古名、うけら」(広辞苑から)。
ということで、元旦未明、八坂神社に行ってみました。
参道で縄が買えます。神社として公式に売っているものでないのは、たぶん昔は各家から自前で持って行ったからですかね? ちなみにすでに火を付けて消した縄をお札のようにしたものは他の御札と同様に買うことができますので、面倒な場合はそちらを…。
で、こちらが「をけら火」といわれる篝火で、ここで縄に火を付けます。この火を絶やさないように、グルグル回しながら家まで持ち帰るわけです。持ち帰った火を竈の火に使います。この火でお雑煮を食べると無病息災とか、そういうことらしいです。火なので、家まで交通機関を必要がある場合は難しいかも知れません。
回しているところの写真がありませんが、イメージとしてはこんな感じ。…もっと地味ですが(笑。
ちなみに写真はインド・ケララ州の伝統武術カラリパヤットの演武。
で、持ち帰って、火が消えたところ。これを台所のお守りにします。