July 2007アーカイブ


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 NHKで出ましたね。
 さぁ、これから徐々に、木を植えますかね。

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 写真はソフトクリーム君二号(なお、一号はありません)。

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 渋谷に行ってみました。

 先日のエントリー「Tokyo MX テレビ、YouTubeに登場」の続き、というわけでもないのですが、YouTubeと選挙の話をもう少し…

 「中田氏、参院選盛り上げ役に 7月29日の投票呼びかける」(SANSPO.COM)ということで、「Take Action! 7.29 中田英寿」という映像がYouTubeに紹介されている。

 


 昨年のW杯限りで現役を引退後「自分探しの旅」に出発。既に世界の110都市以上を訪れている。貧困、環境問題など世界の現状を目の辺りにし、社会貢献活動への意欲を持った。世界各地でのサッカー慈善試合出場に続き、思い立ったのが今回の映像出演だ。
 映像は、中田氏と、賛同する有志によって製作された。「現在の政局を見ていても、世界から孤立しつつある日本にどう歯止めをかけるのか見えてこない。現状を打破するため、まず行動を起こそう!」とのメッセージが込められている。関係者によると、自身も在外投票で海外から投票するという。

 映像はこちら

 …ですが、中田氏は先日、「モナコの市民権獲得」というニュースが報じられたばかり。
 まぁ、取得までのタイムラグがあるのかも知れないし、「市民権」と「永住権」をメディア側が取り違えているのかもしれませんが、日本が二重国籍を許していない以上、市民権取得したら投票権はなくなるよね??
 まぁ、誰がどこに住もうが自由ですが、モナコと言えば言わずと知れたタックス・ヘイヴンなわけです。
 最近、発刊された『タックスヘイブン: グローバル経済を動かす闇のシステム』などでも触れられているとおり、グローバルな貧困や環境などの社会問題とタックス・ヘイヴンの問題は密接に関連しています。
 元々、減税によって魅力的な居住地にするというのは、一種のチキンレースになってしまうというところがあって、結局無茶な体力勝負にならざるを得ない。
 そうすると、人口が多く、社会問題を多く抱えているような国がどうしても不利になり、モナコやリヒテンシュタインのような小国が有利になってしまうし、また企業や政府が金持ちに有利な減税を主張する根拠としての「海外への資金流出」なんて話も出てきてしまうわけですね(注)。

 U2のボノも偉そうなことをいっているわりにパテント管理を税金の安いオランダに移したなんて報道もありました。
 確かに、税金として払って無駄な公共事業に使われるよりは、ある程度の規模の財産を持っていれば(マスコミを動員したりすることも可能な知名度もあるわけですし)自分の好きなやり方でいいことをした方がいい、という考え方も否定は出来ないものがあります(特に日本の非営利団体に対する税制は先進国中まれに見る劣悪さだと言えると思いますし…)。
 しかしながら、脱税ないし租税回避された資金の多くは(ボノや中田のお金と違って)社会的に意義のあるやりかたで使われることはほとんどないわけで、「タックス・ヘイヴンを許さない(国際協調による各国の税金に対する主権行使の尊重)」という態度表明は重要だと思うわけです。

 日本の政党がそのあたりの政策に言及することはまずないのですが、格差社会と言われる一方で、法人税減税を含めた大企業に対する優遇ばかり横行するという状況が(必ずしも日本ではなく、わりと各国共通に)進行している背景には、タックス・ヘイヴンの存在が強く影響しているので、格差に怒る若者はこういうところも投票のさいに参考にして欲しいところ。


 一方、アメリカではYouTubeとCNNが大統領選に向けた討論会をやってます(すでにヒラリーやオバマら民主党の候補者を集めた番組が7月23日に放送され、現在は共和党候補への質問を募集しているらしい。そっちの放送は9月17日)。
 質問者(市民)がYouTubeに質問映像をアップして、それに大統領候補たちが番組内で応えていく、というもの。
 質問者もなかなか個性豊か(?)で面白いし、YouTubeの使い方としては非常に気が利いているなぁ、と。


What will you ask them: The CNN★YouTube Debates
The CNN★YouTube Debates: The Democrats


(注)ただし、これら小国の弁護をするわけではないのですが、圧倒的に重要性の高いタックス・ヘイヴンは実はロンドンで取引されている所謂ユーロダラーであり、そのほか先進各国が用意しているオフショア市場(例えばJOM/東京オフショア市場)も課税に対するモラル・ハザードの重要な原因になっていることを無視するのはフェアではありません。

  遠藤正明 - カウボーイビバップ パック
 iTunes Storeで発見。これまで発売されたサウンドトラック・アルバムからボーカル曲を集めたもの。
 Real Folk Bluesはアルバムに入っていない(VITAMINLESSというミニアルバムが出ていた)ので、その一曲だけ買えるというのもiTunes Storeならでは。

 アメリカの企業ではもはや珍しくもなくなっていますが、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)がYouYube上にチャンネルをオープン。
 すでにBlog TVなど、一部の番組はネットで見られていたようであるから、既定路線なのかも知れないが、ニュースなどもYouTubeで見られるのはなかなか画期的なことであろう(Blog TVといえば、先のエントリーで今回の参院選に出馬することに触れた某神田さんも出演者だ)。
 ブロゴスフィアにマスメディアの情報が引用できるということは、選挙を巡る議論にも資するだろうということで、非常にタイムリーではある。

 …と思ったら、YouTubeの他の映像と違って、ブログには貼り付けられない仕様のようである。
 例えば川田龍平にかんするこのニュースを貼り付けようとすると、以下の画像をクリックして頂ければ分かるとおり、

 The owner of this video does not allow video embedding
 please watch this video on YouTube.com
 (このビデオの所有者は埋め込みを許可していません
  このビデオは YouTube.com で見てね)

 とか出てしまう。
 
 まぁ、もう一回クリックすれば当該ページに飛ぶようになっているので支障はないんですが、それくらい許可してくれてもいいのに、という気がしなくもない。


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 昨晩は職場の飲み会と言うことで、千里中央駅の阪急ホテルでやっているプールサイド・ビアガーデンに行ってきました。
 こういうのは、暑すぎてもダメ、雨が降ってもダメというところですが、昨日は晴れで、かつ暑すぎず、非常に運が良かったように思います。
 たいした料理が出るわけではないですが、これで雰囲気も含めて3,000円(事前に10回綴りの回数券を買っておくと飲み放題と料理10品のコース3,600円が一人あたり3,000円になる)は悪くない。

Zebra: Safari to the Lake Nakuru National Park

 先日の記事「いよいよ参議院選挙公示ですが…」を書いているときのなんとなく思い出したのが、川田龍平志葉玲らと一緒にケニアのナクル湖国立公園に行ったときの話(そのときのことは『川田龍平いのちを語る』参照)。

 公園の案内をしてくれたドライバー兼ガイド氏によれば、たいがいの野生動物(ヌーやインパラのたぐい)は捕まえられて動物園のような環境で育てられると、通常の(野生環境における)寿命より長生きをするらしい。
 ところが、シマウマだけは捕まえられてしまうと早死にしてしまうことが多いのだそうである。

 これは、一般的な動物が極めて短い短期記憶しか持っていないことによるとのことである。
 インパラのたぐいで数時間、イボイノシシにいたっては10分前のこともろくに覚えていないという(木の上のヒョウに警戒して立ち止まったイボイノシシの気をそらすような物音を立てると、イボイノシシはそっちに気をとられて直ぐにヒョウのことを忘れて直進、ヒョウに食われてしまったりするらしい)。
 ことろが、シマウマだけは極めて長期にわたって様々な出来事を覚えている。
 なので、ヌーやレイヨウ類がサバンナを定期的に、長距離にわたって移動しながら暮らすことは有名だが、この群れからシマウマを外してしまうと、彼らは決まったルートをたどれなくなってしまうらしい(ホントかどうかは不明。そういう研究があれば誰か教えてください)。

 この記憶力(というか、知能?)が仇になって、生まれ育った環境から引き離されて狭い囲いの中で育てられることは、シマウマに強いストレスを与えるのである。
 こうして、サバンナの思い出に焦がれながらシマウマは動物園での短い余生を過ごすことになるのである。

 シマウマとして生まれるのが幸せか、インパラとして生まれるのが幸せか、(地球上どこであろうが野生動物とはいえ人類文明の影響を受けざるを得ない)現代にあっては難しい問題である。

 ※シマウマは写真のように、互いに相手の後方を見張るような形で休憩していることが多い。

 研究会のために東京にいく予定だったのですが、新幹線が止まってしまったので、中止しました。
 家を出る段階では「徐行運転」ということで、すこし早めに出たのですが、京都駅についたら「東京・名古屋間は運休。復旧の見込み無し」になっていた…。
 15分早く運休にしてくれたら駅まで無駄足せずにすんだのに、タイミングの悪い!!。

The 9th International Conference on Public Communication of Science and Technology (PCST-9) (Seoul, Korea)

 科学コミュニケーションの国際会議であるPCST(Public Communication of Science and Technology)、10回目となる2008年のPCST-10はエーレスンドで開かれる(ちなみに昨年は韓国のソウルー写真参照ーであった)。
 この会議の最初のサーキュラーが回ってきたので、お知らせ。
 発表の締め切りは10月31日だそうです(まぁ、こういうのは大体延長されるんですが…)。

 http://www.vr.se/pcst

 メインテーマは"Bridges to the future"で、サブテーマとして、「科学と社会を巡る新しい課題」「科学者と公衆を参加させ、エンパワーすること」「影響と成果の評価(アセスメント)」「メディア、手法、対話の場所(meeting points)の開発」が挙げられている。

 ちなみに、「エーレスンドってどこだ?」と思った方はWikipediaの項目を参照のこと。
 つまり、スウェーデンとデンマークの国境になっている海峡のことである。
 もちろん海の上で会議が行われるわけではなく、実際の会場にはコペンハーゲン(デンマーク)とマルメ、ルンド(両方ともスウェーデン)になる模様。

 主要な会議はマルメ大学で行われ、懇親会はルンド大学で行われる。
 二日目はマルメ大学で始まり、ランチタイムにコペンハーゲンへの移動手段が提供され、コペンハーゲン会場で「すべての参加者が積極的に参加することが期待されている、会議の実験的な部分」(って、なんじゃ?)が行われるらしい。

 なんでそこまでして両国開催にこだわるのかというと、前もちらっと書いたことがあるのだが、たぶんエーレスンドが、ある「科学技術コミュニケーション」のホットスポットであるからであろう。
 デンマークの首都であるコペンハーゲンからエーレスンド海峡を挟んでわずか20キロほど(地図参照。緑の矢印がバルセベック。海峡の対岸がコペンハーゲンである)のバルセベックに、スウェーデンが原子力発電所を建設(一号炉が1975年に稼働、1999年に廃炉。二号路は1977年に稼働、2005年に廃炉)したのである。
 もともとヨーロッパ域内でも特に環境問題に熱心なことで知られるデンマーク国民は当然の事ながらこれに激怒し、二国間の関係は冷え込むことになる。
 国家レベル、地域レベルでは民主的な手続きに従っているとは言え、わずか20キロ先の他国の住民の意見に配慮しなくていいのか?、という、いわば逆NIMBY問題を提起することになった因縁の地である。
 来年の会議では、そのあたりの話も聞けるのではないかと思われる。

 ちなみにスウェーデンでは1980年の国民投票で脱原発は既定路線となったのであるが、長く政権与党の地位に留まっていた社会民主党(鉄鋼労組など重工業関係の労働者が支持母体、なこともあって原発推進議員が多い)などは原発の廃止に反対であり、左党(旧共産党。原発反対)、中央党(農民の支持を受ける中道政党、なので原発反対)、緑の党(当然ながら原発反対)などの圧力で徐々に廃止が進んできたという経緯がある。

Kawada Ryuhei Manifesto Workshop

 川田龍平氏のマニフェスト[PDF版])づくりをちょっと手伝ったので、なんとか受かってくれるといいなぁ、と。
 マニフェストの最終決定に係わったわけではないのですが、様々寄せられた意見をワークショップ形式で整理してみました(右の写真)。
 本人や選挙事務所のメンバーが予想する以上に、様々な意見を持った層の期待が集まっていることが確認できたみたいです。
 特に、問題になったのは行政サービス主導の所謂「大きな政府」を求める意見と、NPOなどが活躍できる場を広げるボトムアップ型の(やや広い意味での)「小さな政府」を求める意見が幅広く寄せられていたのが印象的である。
 それを全部取り入れることはもちろん出来ないわけだが、意見を出してもらうことによってある程度バランスに配慮した政策をつくる手助けは出来たんじゃないかと思う。
 こういった、所謂「熟議型」民主制によって、ボトムアップ型の政策議論を進めていくというのは、今後、既存政党の政策に飽きている若者層の期待に応えるひとつの道なんじゃないか、という気がするのである。


World Social Forum 2007 @ Kasarani (Nairobi, Kenya)

 あと、彼とは今年の世界社会フォーラムに出かけたのであった(そのときの写真はFlickrのフォトセットでご覧になれます)。
 病気を持って、治安の悪いナイロビで炎天下を歩き回るのだから、ひいき目に見てもなかなかの根性だと思った(薬の副作用で足が痛いとはいっていたが、パソコンの入ったバッグをだいたいいつも持ち歩いていたし…)。
 もちろんアフリカはエイズの問題が非常に大きい(右の写真はそれを訴える作品)ので、彼の演説はアフリカの人々に非常に感銘を与えたようであった。
 で、そのときの顛末も書かれた本が出版された。

川田龍平いのちを語る川田龍平いのちを語る
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 ちなみに、写真は、イラク戦争取材で有名になった志葉玲氏である。
 その志葉くん初の単著も単著もいいタイミングで発売された。
 極めて臨場感に富んだイラク・レポートである。


たたかう!ジャーナリスト宣言―ボクの観た本当の戦争たたかう!ジャーナリスト宣言―ボクの観た本当の戦争
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WSF 2004

 ちなみに、知り合いと言えば今回の東京選挙区には、セグウェイ事件で一躍有名になったお騒がせおじさん、神田敏晶氏も出馬しているのであった。
 実は、神田さんと初めてあったのも、2004年にムンバイ(インド)で行われた世界社会フォーラムでのことであった。
 川田君もこのときが社会フォーラム初参加で、ピースボートに乗せてもらって(中で講演などしつつ)ムンバイに向かったのだが、神田さんもここに突撃取材兼メディア関連の講師として乗り組んでいたのであった(右の写真は会場で行われていたチベット独立派のパフォーマンス)。
 いつものことなんだろうけど、神田さんは社会フォーラムについてもピースボートについても、なんだか理解せずに(っていうか、そんなことは考えずに)参加していたみたいで、社会運動関係者の習慣との違いに戸惑っていたのが面白かった(神田さんは、戸惑うような状況もおもしろがっていたんじゃないかと思う)。
 ジャーナリスト、と言いながら、活動に巻き込んだ上に相手も変えちゃうような取材が神田さんの持ち味何ではないかと思うのであるが、社会運動サイドの面々も、彼のスタイルからは色々学んだんじゃないだろうか。
 なんというか、世の中楽しまなければいけないが、そのためにはすっごく真剣にふざけなければいけない、というのが神田さんの基本思想なんじゃないだろうかと思うしだい。



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 二人応援するわけにもいかないが(というなら、どうせ東京の有権者でもないのであるが)、是非二人にはがんばって欲しいものである(まぁ、目標とするところはこの二人ではだいぶ違うだろうし…)。


youTubeより…

 ジェニファーとジムは水道局から巨額の請求書を受け取り続けていた。それが彼らの実際の利用量を遙かに超えていることは疑いもないことであった。彼らがいかに水を節約して使っていても、その巨額の請求書は送られてきた。

 彼らはなんらかの水漏れがないだろうかと、全てを調べ上げた。最初に水道メーター、そして家の内外の水道パイプ。地下のパイプ、蛇口、トイレ、洗濯機、製氷器。しかし、いずれにも問題は見つからなかった。すべては無益であった。

 ある日、ジムが病気で(会社を?)休み、家のベッドで寝ていると、階下で水が流れる音がした。最後に、彼は病気の体をベッドから引きはがし、調査のために階段を下っていった。そこで、彼は巨額の請求書の原因に遭遇したのである。

 明らかに、この事態は彼らが不在の間、ずっと続けられていたのだろう。ほとんど誰も彼のことを信じまいと思ったジムは、この事態を撮影することにした。その映像をご覧いただきたい。



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 先日、イギリスのリーズで行われたサイエンスカフェに関する国際会議(第二回カフェ・シアンティフィーク主催者国際会議)に参加してきましたが、その報告書(英語)が公開されていました。

Second international cafe scientifique organisers' conference

 ちなみに写真は会場となったサックレー医療博物館

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