April 2008アーカイブ
チベットというと、ヴァンダナ・シヴァの農場に多くのチベット人が出入りしていたのを思い出す。
上記の写真は、チベット亡命政権の前農業大臣(だったと思います。なにぶん昔の話なので…)とシヴァがモンサントへの抗議デモの先頭に立っている、という情景である。
インド生活の長い彼らは、すでにインドでの農耕生活を営んでおり、先進国の種苗会社の進出はチベット亡命政権にとっても非常に重要な問題となっているのである。
とはいえ、かれらがチベットへの帰還を諦めているわけではなく、ことあるごとにデモンストレーションは行われていた。
下の写真は、ムンバイの世界社会フォーラムのおりのものである。
社会フォーラムには、他の民族運動も当然のことながら参加している。
下の写真は、PLOによるパフォーマンスである。
パレスティナやアイルランドといった他の民族運動に比して、チベット亡命政権の活動の非暴力ぶりは際だっている。
それらの運動が、テロによって憎しみの連鎖を産むことによって収拾がつかなくなってしまったというのはよく指摘されるところである。
しかし、非暴力に徹して活動を行っても問題は解決しない、という事例を見せられると、テロを果たして論理的(倫理的には兎も角)に非難出来るのか、というもことに思い至らざるを得ない。
大阪大学サイエンスショップのリーフレットを以下のURLからダウンロード頂けます。
大阪大学サイエンスショップ リーフレット(PDF)
http://handai.scienceshop.jp/images/pdf/handaisienceshopleaf_v01.pdf
大阪大学サイエンスショップ
http://handai.scienceshop.jp
木村カエラの新作アルバム"+1"の初回特典DVDはアルバム収録曲のクリップ3曲分やライブ映像などが収められています。
これに限らず、iTunes Store 対抗ということでしょうが、最近のアルバムはどれもやたらとオマケが豪華になっていいですね。
ちなみに、特にプロテクトはかかっていないものも多いので、HandBrekeとかで切り出せば、ビデオも iPod に入れられます(プロテクトのかかっていないDVDをリッピングして自分で視聴する分には違法ではないはず)。
アメリカではCDアルバムが10ドルかそこらで買える時代に、たかだか2〜3曲のビデオクリップを付けただけで3500円の価格を維持しようとするな、という批判もあるだろうけど、法規制でどうこうするよりマシな方向性であるのは違いない。
で、特典DVDにはライブ映像の他に、「木村カエラの映像実験室」というのが入っている。
以下、本人の説明。
─ 初回限定盤はDVDがついてますが、どんな内容なのか教えてください。
木村:「Samantha」「Yellow」「Jasper」のミュージックビデオと12月に行なったライブの映像が入ってるんですけど、ミュージックビデオやライブ映像って特典映像の王道ですよね。「それだけじゃダメだ!」と思って、「木村カエラの映像実験室」っていうのを入れました。私がゆっくりと倒れていくシーンをハイスピードカメラで撮って、それにいろんなタイプの音楽を乗せています。違う音楽が乗るだけで見せ方が違ってくるって言うのを表現しました。音楽の大切さを分かってもらいたいなって。
内容は、同じシーンにいろいろなBGMを付けてみて「想像される情景がだいぶ違うでしょ?」という実験映像で、九州大学教授岩宮眞一郎氏(音響心理学、音響工学)の解説付き。
おぉ、こんなところにも「サイエンス・コミュニケーションが!」と思ったんですが…正直、やや物足りない。
基本的には同じシーンの繰り返しで音楽が変わるだけなんですが、「違う音楽が乗るだけで見せ方が違ってくる」とまで言えているかどうか…(どうですか、みなさん?)。
ウェブサイトの岩宮教授の業績を見る感じだと、もうちょっと膨らませられるネタを見つけられたんじゃないかという気がします。
次回は是非北海道大学CoSTEPかうち(阪大CSCD)にご用命を(笑)。
以下の報告書がPDFでアップされています。
サービスロボットシステム安心技術調査研究専門委員会 2008 『サービスロボットシステムにおける安心技術に関する調査研究報告書 平成20年3月』機械システム振興協会
http://www.jara.jp/publication/04.html
http://www.jara.jp/publication/dl/servicerobot_system2.pdf
二章(っていうか、一章とちょっと、という感じですが…)書きました。
「2.6 安心をめぐる人文社会的議論の歴史: 東西文化比較を中心に」(pp. 100-110)
「2.7 ロボットと社会の関係に関する社会心理学的調査: ICタグについての調査事例研究」(pp. 111-112)
2.6章のほうは鉄腕アトムとか攻殻機動隊とかアイザック・アシモフとかカレル・チャペックの話をしていて、まぁ、書いてて楽しかったですけどね。
研究費でDVDを買えたりするとなお良かったのだが、今回はそういう経費はいただけませんでした(笑)。
しかし、財源は競輪だったのか…。