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December 1, 2004

PodCastのススメ

 このブログ"Radio Creatura"は"Where Angels Fear To Send Trackback"の一部として、PodCastingの実験のためにつくられました。
 HotWiredの「ネット音声をiPodで聴く『ポッドキャスティング』」という記事が話題になっています。
 まだまだ一部のコミュニティによる「実験段階」というところですが、コミュニティ・ラジオの難しかった日本にとっても、一種の突破口になる可能性もあるので、さっそく私もいろいろ実験してみる事にしたいと思います。
 しばらくは不定期の更新となりますが、よろしくお願いします。

 最近のブログなどは、RSS(RDF Site Summary)フィードというサイトの簡単な要約を提供していて、NewsMacNetNewsWireなどのソフトで簡単に更新状況を確かめることができます(どちらも OSX用)。
 また、シェアを延ばしている最新ブラウザFireFoxはブラウザ自身にLiveBookmarkという名称で、このRSSフィードを表示する機能がついています(次期ヴァージョンのSafariでも同様の機能が搭載される予定になっています)。

NewsMac.jpg

 これはHotWiredの記事をNewsMacで表示させたところです。
 リードの部分を読んで、興味をひかれたら記事名をダブルクリックすれば、ブラウザが立ち上がって全文を読むことができます。

 ところが、この更新通知機能は、MP3ファイルなど、テキスト以外の情報の更新も通知することができます。
 そこで考えられたのが、これを一種のラジオのような形で利用する、PodCast(ポッドキャスト)という方法です(ポッドキャスト、テストに出ますので今日はここだけ覚えて帰りましょう(笑))。

 iPodderXのようなアプリケーションは、定期的にポッドキャスト用に提供されているRSSフィードをチェックして、その中でMP3などの更新が通知されていればそれを自動的にダウンロードしてiTunesに受け渡します。
 ユーザーは、出かける前にでもそれらの新しいMP3ファイルをiPodに同期させれば、手軽に持ち歩けて何度でも聞き直せるラジオを手に入れたことになるわけです。

 そこで、このやり方をちょっと解説してみます。
 とりあえずMac OSXであればiPodderXをダウンロードします。
 解凍して出てきたアプリケーションを任意の場所(普通はハードディスクの「アプリケーション」の中)に置きます。
 さっそく起動すると、以下のような、iTunesに似たシンプルな画面が立ち上がります。

iPodder

 とりあえずあまりいじるところはないのですが、iPodderXメニューからPrefenenceを開いて、"File Handling"タブをクリックして、"Move Audio File to iTunes"をチェックしておくと、ダウンロードしたファイルを自動的に iTunesに移して、チャンネルごとのプレイリストをつくってくれます。勝手なプレイリストができてしまうのが嫌な人はここのチェックを外しておいて、自分で整理してもいいわけですが、それだとせっかくの全自動ソリューションの意味がちょっとなくなるかも知れません。
 "Auto Checking"タブの真ん中の"Auto Check is.."ボタンを押しておけば、時々RSSの更新をチェックします。こちらもチェックしておくのがおすすめ。

初期設定1 初期設定2

 次に、さっそくRSSフィードをセットします。とりあえず最初は、このサイトのフィードを使ってみましょう。
 トップページ右上のほうの、iTunesのアイコンとならんで、"PodCast Feed"と書いてあるところをコントロール・キーを押しながらクリックすると、コンテクストメニューが立ち上がります。

context.jpg

 そこで、「リンクをクリップボードにコピー」を選びます。
これでクリップボードにPodCast用フィードのURLがコピーされました。

※もちろん、このフィードを最初に紹介したNewsMacのような一般のRSSブラウザに登録すれば、埋め込まれたオーディオファイルなどは無視されるので、普通のRSSフィードとして使う事も可能です。
RSSの設定

 次に、iPodderの左のほうにある"Add"ボタンを押すと上のような画面が出てきます。
 そこで一番上の"Podcast Feed URL"にカーソルを置いて、先程コピーしたURLをペーストします(EditメニューからPasteを選んでもいいですし、コマンドとVボタンを同時に押すこともできます)。
 "First Check Behavior"は実際動かした時に違いがあまり出てこない気もするのですが、特別な場合を除いて"Download the most recent file.."を選ぶのがいいでしょう。

 "Custom Folder/Playlist Name"という項目は保存するフォルダー(ダウンロード・フォルダとして指定されたフォルダの中にできます)の名前を設定できます。
 ここを変えると、iTunesのプレイリストもその名前になりますので、いくつもプレイリストができてしまうのが嫌な人は"PodCast"などといった共通の名前を入れておくといいでしょう。

 一番下にある"Custom Ganre"はダウンロードされたデータがiTunesのライブラリに入るときのカテゴリー名を指定できます。
 ここもPodCastなどといった共通の名前を指定しておくとあとで整理が簡単になります。
 もちろん、この二つはかならずしも変えなければ行けないというものでもありません。

 いくつかのポッドキャスト用のRSSフィードがiPodder.orgDirectoryに紹介されています。
 今のところ、著作権の問題などもあって(なにしろラジオと違って簡単にとっておけますからね)アメリカでも小さなところがつくっているトーク番組が主流ですが、若干iTunesラジオにあるような音楽番組などもあるので探してみてください。

 さて、上記の設定が終わったら、いよいよ右下の"Check Feeds"ボタンを押しましょう。
 こっからはしばらく時間がかかるので、お茶でもいれてノンビリと待つのがいいでしょう(ブロードバンドは必須ですが、こちらがブロードバンドでもフィードを提供する側の回線速度が十分ではないケースも多く、けっこう時間がかかります)。

iTunes

 Feedのチェックが終わると、上のようにiTunesのプレイリストに反映されているはずです。

アップロード中

 もちろんこの段階でiPodと同期させれば、持ち歩けていつでも聞き直せるちょっとしたラジオの出来上がりです。
 iPodを持って出かけましょう。

 というわけで、iPodが欲しくなった方は以下のバナーからApple StoreへGO!!(笑)。


 ↓たぶん彼は「かも〜ん」と言っている
iPod

iTunes Music Storeがなかなかはじまらなくても、我々はこっちで楽しみましょう!
 …でも、ミュージックストアも欲しいなぁ(笑)。

投稿者 skasuga : 8:00 AM

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投稿者 skasuga : 12:17 AM