引越ました

 先月、長年住んだ京都市左京区から大阪府茨木市に引っ越しました。
 職場にも近く、京都にも出やすいという場所です。
 ちなみに、政令指定都市以外に住んだのは生まれてはじめて。

 引越直前に橋下新知事が誕生してOTL。
 (しかも、京都市長選には直前だし。Give me 選挙権!)

 部屋は、「広くて安いところ」を前提にしたので、築40年の11階建て(分譲を賃貸している)。
 よく「家賃は給料の三分の一」といいますが、不安定雇用でそんなことをするのはリスクが大きすぎる(特に、私の場合は奨学金もかさんでいるし、社会運動がらみで上京するときに自腹だったりと、なにかと出費が多いので…)ので、「この値段でこの広さがあってよかった」という感じです。
 ただ、築40年なので、なにかと問題もあったりします。

 そのあたりをメモ。

▼凄いと思ったところ。
・据え付けのものやシンクの金属などは40年たってもしっかりしている。元々、ものが良いのだろう(当時、分譲マンションを買おうと思う層というのは、おそらく、かなりの年収だよねぇ)。


▼もともとちょっと不安なところ
・築年を考えるとアスベストが使われている可能性も…。露出面には見つからないので(特に白石綿であれば)、気にすることはないのかも知れないが、調査資料がないのが辛いところ。

・同様に、耐震設計についても資料無し。まぁ、阪神大震災を生き延びているし…って、あまり理由にならない。ちなみに、このあたりは最近は開示義務があるらしい(開示義務があっても調査義務がないと意味がないのだが…)。

・けっこうあちこち汚れている。
  ※まぁ、この点はピカピカより気を遣わないでいいぶんありがたいという部分もある。

・エレベーターがスキップ(特定の階にしか泊まらない)
  ※これは、ボクはどうでもいいのですが、お歳の方はエレベーター階以外に住んでしまうと辛いと思う(非エレベーター階のほうが、間取りは若干広いのだが…)。
   作られたのが高度経済成長期なのですが、当時の人は老後とか、どうイメージしてたんでしょうね?


▼変なところ
・水回りで、そこらじゅうで水漏れ
  ※これについては、管理している不動産屋にちゃんとオーバーホールをしておく責任があると思う。一回や二回見ただけでは気づきにくいし…。

・風呂桶が固定されていなくて、ぐらぐら揺れる。
  ※これは一番拙いでしょ、と思った。ずれて配管が外れたら大事だし、入浴中に風呂桶がひっくり返ったら(まぁ、それは無いか…)目も当てられない。中を見たときに気づくべきだという議論もあろうが、そんなところまでさすがに気がつかないからなぁ…。これは即、直して貰いました。

・廊下の給湯器からも水漏れ
  ※大阪ガスに確認してもらったところ、弁の劣化なので、「ある程度はしょうがない」というお返事。気温が氷点下になったときに凍り付いて配管を壊さないように少し流れる仕様になっているらしい。これが、設置から8年ぐらいたって、弁が劣化し始めると、流れ始めてしまう温度も上昇していく(通常は3度ぐらいで水が流れ始めるのだが、これが5〜6度に上昇しているらしい)。「そもそも大阪の気候では必要ないもののような気もしますので、とっちゃってもいいのかもしれませんが、付けた担当者さんになんか考えがあったのかもしれません、取って不具合がないとは言い切れません」とは大阪ガスから派遣された人のコメント。多少不安は残るが、「ガス給湯器の寿命としては10年ちょっとを見て頂きたいので、まぁ、様子を見ていただくのがよいかと…」という結論。


▼その他、細かいことを言えば面倒なところ。
・換気扇が台所、トイレ、お風呂共通の一個である(風呂だけ換気扇を回す、といったことができない。これはビックリしたw)

・給湯器も共通スイッチで、しかもスイッチは風呂場にある(台所のお湯を出すのに、いちいち風呂場まで行かないといけない。そこまで広い家でもないので、いいんですけど…)

・換気扇カバー取り付け部分が無くなっている。

・洗濯槽が小さくて全自動がおけない(二層式ならおける)。ちなみに、このタイプは形状が特殊で、排水ホースも最近のものは対応していない。こういうことは不動産屋がちゃんとスペック表に書いておいても言いと思うんだけど…。家電なんかは消費電力まで詳しく表示するし、食品も産地やアレルゲンになる原材料の有無まで詳しく表示時代にあって、やはり不動産業というのはちょっと特殊な業種なのだなと思わなくもない。

・風呂桶の蓋がなくなっている

・フローリングといってもビニールのニセ木材(クッションフロアっていうんですかね?)なのだが、すぐへこむ。リノリウムでも長く置いておけばへこみますが、こちらはさほど重くないテーブルを半日おいておいただけでへこみます。ただ、多少なら戻るみたい。

・強いて言えば風呂桶が旧式ででかい。あと「追い炊き」すると水位が目に見えて上がっていく。追い炊きと言うよりは「高温のお湯を足す」という方式らしい。燃焼効率もさほど良くないので「お湯を入れて1時間後に家族の方が入る、というときは追い炊きで良いんですけど、翌日常温に戻ってしまった水をお湯に戻すばあいは、炊き直して頂いたほうが、水道代を考えても安いかも知れません。まあ、どっちにしても一回当たり数円の差だと思いますが…」とのこと。一人暮らしだったら追い炊き意味無いじゃん…。

 みなさんも引越すときはこういうところ(笑)にご注意を…。

 まぁ、とりあえず何年住むことになるかわからないのですが、地震はないといいなぁ、と。
 それと、この値段でこの面積の部屋が借りられることは(ド田舎大学に赴任することにならないかぎり)ないので、調子に乗って本を増やしすぎないことが目標です。

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このページは、かすががFebruary 11, 2008 1:52 PMに書いたブログ記事です。

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