をけら詣り(八坂神社)
広辞苑によれば、「京都八坂神社で大晦日から元旦にかけて行う神事。鑽火(キリビ)で朮を交えたかがり火を焚き、参拝者はその火を火縄に移して持ち帰り雑煮を煮る」ことを朮祭(オケラマツリ)といい、そこに詣ることを朮詣りといいます。ちなみに朮とは「キク科の多年草。山野に自生。茎は下部木質。(中略)根は健胃薬。正月用の屠蘇散とし、また、蚊遣(カヤリ)に用いる。若芽は山菜として食用。古名、うけら」(広辞苑から)。
ということで、元旦未明、八坂神社に行ってみました。
参道で縄が買えます。神社として公式に売っているものでないのは、たぶん昔は各家から自前で持って行ったからですかね? ちなみにすでに火を付けて消した縄をお札のようにしたものは他の御札と同様に買うことができますので、面倒な場合はそちらを…。
で、こちらが「をけら火」といわれる篝火で、ここで縄に火を付けます。この火を絶やさないように、グルグル回しながら家まで持ち帰るわけです。持ち帰った火を竈の火に使います。この火でお雑煮を食べると無病息災とか、そういうことらしいです。火なので、家まで交通機関を必要がある場合は難しいかも知れません。
回しているところの写真がありませんが、イメージとしてはこんな感じ。…もっと地味ですが(笑。
ちなみに写真はインド・ケララ州の伝統武術カラリパヤットの演武。
で、持ち帰って、火が消えたところ。これを台所のお守りにします。
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