「国際民衆連帯DAYS」オープニング・セレモニー


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 洞爺湖G8への抗議活動のために札幌へやって参りました。

 初日(7月4日)はAttac Japanも賛同する「G8を問う連絡会」の「国際民衆連帯DAYS」オープニング・セレモニーから。野外の札幌大通公園8丁目で企画されていたので、雨が降ったら場所を変えなければ行けないところであったが、一応なんとか開催にこぎ着ける。
 到着は4時ぎりぎりであったが、まだ参加者もまばらで、聴衆より公安のほうが多いんじゃないかという状況でどうなることかと思ったが、韓国の人々が入管でトラブった問題などで開始がずれ込んだおかげで、結果的にはそれなりに盛況に見えないこともない人数が集まってから開始。
 メインスピーカーは『債務ブーメラン: 第三世界債務は地球を脅かす』『<徹底討論>グローバリゼーション賛成/反対』など、多くの著作が訳されているスーザン・ジョージ。G8の問題点や、非暴力による運動の重要性などを語った。
 他にも、ヴィア・カンペシーナ(世界最大の小農グループ。食料主権という概念を提唱し、生産者が主体となった持続的な農業のために活動している)やNo Vox(フランスを中心とした「声なき声運動」。ホームレスなどの「社会的排除」の問題に関する活動を行っている)などのスピーチがあった。

 一方で、韓国の活動家(主として民主労総などのメンバー)がねらい打ちされて20人から30人が千歳、成田などで入国できないという状況もある。
 うち一人は千歳で逮捕され、同行の四人が入国を拒否された模様。

 その後、大通公園をデモ。活動家逮捕の問題もあって、一部には一触即発という局面も見られたが、全体的に見ればとりあえずデモは無事終了(札幌は全国自治体の中で比較的左派が強いこともあってか、通常はもっと平穏なデモらしいく、住人の一部はデモ隊と警官の間の険悪な雰囲気にショックを受けていたようであるが、関西圏の住人としてはあんなもんではないかと…)。

 欧米に比べれば乏しい資金と人材でなんとか「社会運動」の体裁をとれるぐらいにこぎ着けたというところであるので、とりあえず大過なく初日が終わって(潜在的な「大過」の因子はいくつかある気もするが)、よかったというべき…かな??

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このページは、かすががJuly 5, 2008 2:09 AMに書いたブログ記事です。

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