いよいよ参議院選挙公示ですが…

Kawada Ryuhei Manifesto Workshop

 川田龍平氏のマニフェスト[PDF版])づくりをちょっと手伝ったので、なんとか受かってくれるといいなぁ、と。
 マニフェストの最終決定に係わったわけではないのですが、様々寄せられた意見をワークショップ形式で整理してみました(右の写真)。
 本人や選挙事務所のメンバーが予想する以上に、様々な意見を持った層の期待が集まっていることが確認できたみたいです。
 特に、問題になったのは行政サービス主導の所謂「大きな政府」を求める意見と、NPOなどが活躍できる場を広げるボトムアップ型の(やや広い意味での)「小さな政府」を求める意見が幅広く寄せられていたのが印象的である。
 それを全部取り入れることはもちろん出来ないわけだが、意見を出してもらうことによってある程度バランスに配慮した政策をつくる手助けは出来たんじゃないかと思う。
 こういった、所謂「熟議型」民主制によって、ボトムアップ型の政策議論を進めていくというのは、今後、既存政党の政策に飽きている若者層の期待に応えるひとつの道なんじゃないか、という気がするのである。


World Social Forum 2007 @ Kasarani (Nairobi, Kenya)

 あと、彼とは今年の世界社会フォーラムに出かけたのであった(そのときの写真はFlickrのフォトセットでご覧になれます)。
 病気を持って、治安の悪いナイロビで炎天下を歩き回るのだから、ひいき目に見てもなかなかの根性だと思った(薬の副作用で足が痛いとはいっていたが、パソコンの入ったバッグをだいたいいつも持ち歩いていたし…)。
 もちろんアフリカはエイズの問題が非常に大きい(右の写真はそれを訴える作品)ので、彼の演説はアフリカの人々に非常に感銘を与えたようであった。
 で、そのときの顛末も書かれた本が出版された。

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 ちなみに、写真は、イラク戦争取材で有名になった志葉玲氏である。
 その志葉くん初の単著も単著もいいタイミングで発売された。
 極めて臨場感に富んだイラク・レポートである。


たたかう!ジャーナリスト宣言―ボクの観た本当の戦争たたかう!ジャーナリスト宣言―ボクの観た本当の戦争
志葉 玲

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WSF 2004

 ちなみに、知り合いと言えば今回の東京選挙区には、セグウェイ事件で一躍有名になったお騒がせおじさん、神田敏晶氏も出馬しているのであった。
 実は、神田さんと初めてあったのも、2004年にムンバイ(インド)で行われた世界社会フォーラムでのことであった。
 川田君もこのときが社会フォーラム初参加で、ピースボートに乗せてもらって(中で講演などしつつ)ムンバイに向かったのだが、神田さんもここに突撃取材兼メディア関連の講師として乗り組んでいたのであった(右の写真は会場で行われていたチベット独立派のパフォーマンス)。
 いつものことなんだろうけど、神田さんは社会フォーラムについてもピースボートについても、なんだか理解せずに(っていうか、そんなことは考えずに)参加していたみたいで、社会運動関係者の習慣との違いに戸惑っていたのが面白かった(神田さんは、戸惑うような状況もおもしろがっていたんじゃないかと思う)。
 ジャーナリスト、と言いながら、活動に巻き込んだ上に相手も変えちゃうような取材が神田さんの持ち味何ではないかと思うのであるが、社会運動サイドの面々も、彼のスタイルからは色々学んだんじゃないだろうか。
 なんというか、世の中楽しまなければいけないが、そのためにはすっごく真剣にふざけなければいけない、というのが神田さんの基本思想なんじゃないだろうかと思うしだい。



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 二人応援するわけにもいかないが(というなら、どうせ東京の有権者でもないのであるが)、是非二人にはがんばって欲しいものである(まぁ、目標とするところはこの二人ではだいぶ違うだろうし…)。


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このページは、かすががJuly 11, 2007 10:43 PMに書いたブログ記事です。

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