【予告】中部大学「人間の安全保障・地球フォーラム」分科会 都市のオルタナティブへ、世界社会フォーラムの経験と課題を踏まえて

 以下のイベントでしゃべることになりましたので、お知らせしておきます。

 中部大学「人間の安全保障・地球フォーラム」  分科会 都市のオルタナティブへ、世界社会フォーラムの経験と課題を踏まえて

 グローバル化がもたらしてきた貧困と紛争に対して、毎年10万人もの人々が世界中から集まり、新自由主義的なグローバル化に対して「もう一つの世界は可能だ」というスローガンを掲げて、様々な討議を重ねてきています。この分科会ではこの世界社会フォーラムいおける議論をふまえながら、都市におけるオルタナティブをどのように構想したらいいのだろうか、という問題に焦点をあてて、議論します。

7月10日(日) 午後1時30分より 場所 中部大学10号館  http://www.chubu.ac.jp/koho_shuppan/annai/access/index-j.html

〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200
* JR中央本線名古屋駅→高蔵寺駅(24分〜)下車、北口8番のりばより名鉄バス
「中部大学前」行に乗車(10分)。
* 愛知環状鉄道岡崎駅→高蔵寺駅(70分)下車、北口8番のりばより名鉄バス「中
部大学前」行に乗車(10分)。
* JR中央本線名古屋駅→神領駅(22分〜)下車、スクールバス(7分)で大学へ
* 東名高速道路春日井I.C.より5分

●イントロダクション 世界社会フォーラムのビデオ上映と簡単な解説(小倉利丸)

●報告者: 大屋定晴(おおや・さだはる)(一橋大学大学院生、世界社会フォーラム連絡会)
報告テーマ: 世界社会フォーラムとポルトアレグレ――参加型民主主義から
 2001年から新自由主義に対抗する社会運動・NGOが集い、世界の現状に対するオルタナティブを討議する世界社会フォーラムが始まった。その最初の開催地はブラジル南部のポルトアレグレ市であった。ポルトアレグレという都市からの観点から、世界社会フォーラムを可能にしたものとは何か。報告者は、そこに参加型民主主義という共通性を見るとともに、その意義と問題を考える。

●報告者: 春日匠(かすが・しょう)(ATTAC京都)
報告テーマ: 民主制の臨界とマルチチュードの政策決定
 環境や科学技術の問題の複雑化、政治的な対立軸の多元化などによって、議会制民主制の効力が失墜したとまでは言えないとしても、十分に人々の意志を体現するものとは言い難くなっている。こうした中で、制度と現実の乖離を埋めるため、様々な手法が生み出されてきた。代表的なものはポルト・アレグレにおける参加型予算などである。健全な判断力を備えた一人一人の「市民」による間接民主制という政治決定の問題点と、新しい政策決定に利用される手法や知識などについて論じることで、こうした新しい政治潮流の意味と可能性を探ってみたい。

●報告者:山本崇記(やまもと・たかのり)(立命館大学大学院生)
報告テーマ:「参加型予算」を日本に導入することの意味を考える
 厚みのある社会運動を背景にして成立しているブラジル・ポルトアレグレ市で取り組まれている「参加型予算」は、「世界社会フォーラム」の開催地での実践ということに加えて、反グローバリゼーション運動の「弱点」とも言われる具体的オルタナティブの実践例として称揚されているように見える。日本でも徐々に言及される機会が多くなってきた。一方、日本では異なった文脈から「市民参加」を奨励する動きがある。特に、その動きは自治体行政のレベルで顕著だ。本報告では、この日本における文脈を十分に意識することなしに、「参加型予算」の実践を日本に導入していくことが持つ問題点を指摘したい。

司会 小倉利丸(おぐら・としまる)(富山大学、ピープルズプラン研究所)

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このページは、かすががJune 27, 2005 11:05 PMに書いたブログ記事です。

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