STS Network Japan 春のシンポジウムおよび研究発表会


週末は下記の件や打ち合わせなどで東京におります。
シンポジウムはタイミングとしては重要なものだと思いますので、ご関心のある方は是非どうぞ。

▼STS Network Japan2007年度、春のシンポジウム

「薬のリスクを問い直す」
 血液製剤薬害やタミフルが大きな問題になっていますが、STSの分野ではこれら薬害についての研究は、例えば原子力、遺伝子組換え作物やナノテクノロジーといった分野に比べて、全般にあまり議論されてこなかったと言えるでしょう。しかし、科学技術が人々の生活にとって最も大きな問題になるのは、食品公害や薬害の問題であると言っても過言ではありません。これらの問題をSTSがあまり扱ってこなかったのは、原因物質や責任者が特定されており、比較的問題として単純であるといった理解があったように思います。しかし、社会的に見れば、そうであったとしても、薬害はなんども繰り返され、また発覚後の裁判も長引くなど、解決にはほど遠い事例が山積しています。これらの問題をきちんと扱ってこなかったという反省と共に、なぜ問題が複雑化、長期化するのかといった点をもう一度問い直す機会として、薬害について考えるシンポジウムを行いたいと思います。

日時:2008年3月22日(土)14時〜17時

場所:東京工業大学 西3号館3階 W331教室
   ※東急(目黒線および大井町線)大岡山駅下車 下記の地図で19番の建物

・講演者:片平洌彦氏(東洋大学)松山圭子氏(青森公立大学)他
・総合司会:中島貴子氏(東京大学)

参加費:無料。どなたでもご参加いただけ、申し込みは必要ありません。


▼総会・研究発表会のお知らせ

 以下の日程で、東京工業大学にてSTS Network Japan年次総会と研究発表会を開催します。

日時:2008年3月23日(日)総会:11:00-12:30、研究発表会:13:30-17:10
場所:東京工業大学 西3号館3階 W331教室
   ※東急(目黒線および大井町線)大岡山駅下車 下記の地図で19番の建物

参加費:無料
  ※STSNJの会員でなくてもご参加いただけますが、総会での議決権はありません。

▼研究発表会プログラム

・13:30-14:10
 架空の刑事事件の「精神疾患」事案に対する非専門家の理解
  荒川歩(名古屋大学・法学研究科)
  河野直子(名古屋大学・医学系研究科)

・14:10-14:50
 医療から体育へ: 野口整体の史的変容と、力動する科学・技術・社会との関係性による倫理の発生
  田野尻 哲郎(東京大学)

・15:00-15:40
 データから見る日本のサイエンスカフェの特徴
  松田健太郎(京都大学)

・15:40-16:20
 人文社会系学問における専門家の倫理:マックス・ヴェーバー読解をめぐる羽入?折原論争を通じて
  金山浩司(東京大学)

・16:30-17:10
  「専門性」(expertise)の社会史と科学論:研究動向紹介
   隠岐さや香(電気通信大学)


▼STS Network Japan
 〒108-8477 東京都港区港南4-5-7東京海洋大学 
  海洋科学部 海洋政策文化学科柿原泰研究室気付(5号館309号室)
  FAX: 03-5463-0696
  E-mail: office@stsnj.org
  URL: http://stsnj.org/

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このページは、かすががMarch 21, 2008 1:03 AMに書いたブログ記事です。

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