NPO Science Communication メルマガ巻頭言 「批判精神」と科学的合理性
[SciCom News] No.301 2009年7月6日号 vol.1の巻頭言として、拙稿『 「批判精神」と科学的合理性』が掲載されました。
異分野の人々と話していると感じるのは、同じ言葉がまったく異なる意味や印象を持っていることが少なくないということであろう。こういう「カルチャー・ショック」は、もちろん、自分自身の見聞を広げるのに有効であり、双方向的なコミュニケーションの醍醐味であるといえよう。理工系と人文・社会系のコミュニケーションの現場でしばしば出会う、、私のように人文・社会科学の伝統に属しているものにとって一番の驚きは、「批判」という言葉の、理工系の人々の間でのイメージの悪さである。
ただし、これは理工系の人々のほうが日本社会で一般的な感覚に近いのかとも思う。
人文学にとっては、カントの主著が「三批判」(『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』)であることからも分かるとおり、「批判」というのは(おそらく経験科学にとっての「実証」と同じぐらい重要な)学問的営為の根幹をなすものである。
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