August 2005アーカイブ


Originally uploaded by KASUGA, Sho.
 石油獲得闘争よりも熾烈であると言われているのが生命としての人間に必須の資源、水をめぐる闘争である。
 21世紀は水戦争の時代とも言われている。
 これを巡り、今、世界中で問題が吹き出しているが、この問題について日本のメディアは大変動きが遅い、という印象であったが、今回のNHK特集「ウォーター・クライシス: 水は誰のものか」はかなり力が入っている。

 第一回の今日「狙われる水道水」は、第三世界に置いてヴィヴェンディに代表される多国籍企業がなにをしているかについての、フィリピンに置ける事例の紹介に始まり、カリフォルニアのフェルトンにおける水の公営化を求める運動、ウェールズのグラスカムリという「水供給のNPOモデル」(私もこれが最終的な回答になるのではないかと思う。ある意味で真の《民》営化である)の紹介まで、かなり盛りだくさんである。
 (写真は今年の世界社会フォーラムで行われていた、各地の水道の民営化の状況について話し合う会議の様子)

 明日の「枯れ果てる大地」はインドのパンジャブが舞台とのことなので、たぶんヴァンダナ・シヴァ『緑の革命とその暴力』で取り上げているような問題を扱ってくれるのではないかと期待。


 「百式:今までとは違う解析」で紹介されていたgVisit.com - Track visitors to your website using Google Mapsをつけてみた。

 自分のサイトを訪れた人が、どこにいるのかを表示してくれる(無料サービスの場合、ログは20件まで保存。寄付をすると保存数を100件まで増やしてくれるらしい)。
 IPアドレスから推測するだけなので、すごく厳密というわけにはいかないだろうが、ちょっと眺めて楽しむにはいい。

 レッドモンドやらペナンやら、なぜそこからアクセスがあるのかよく判らないところからアクセスがあるのを眺めて、ついニヤニヤ(…もしかしてサーチエンジンのクローラーのアクセスも拾うのかな?)。


Originally uploaded by Nico rocco.
 2003年6月に所用で訪ねたアネシー(フランス)の写真をFlickrに見つける。
 アネシーはフランス東部、スイスとの国境に位置するオート・サヴォア(Haute-Savoie)県の県都で、人口数万の小都市である。
 アネシー湖の湖畔にあり、簡単に歩いて回れる小さな街なので、この写真の場所も記憶にある。
 スイス国境の町らしく(??)、すぐ近くでスイス・アーミーナイフを売っている土産物屋があった。

 街は古い石造りの建物が建ち並び、古くからの町並みをそのまま残していた(場所にもよるが、たぶん500〜600年ほとんど変わっていない)。
 同行した某フランス史の専門家も大喜びである。

 また行ってみたいところだが、そうそう機会はこないだろうなぁ…。

 たぶんこのへん

美留軒

 「おやじの店、むすこの店」からの続き。
 この「おやじの店、むすこの店」のすぐ近くに、もう一つの床屋、美留軒がある。
 私はこちらはあまり使わないのだが、ごらんの通り「西田幾多郎先生ゆかりの店」である。
 西田幾多郎を知らない京大生が散見される昨今では、この看板にどの程度の神通力があるのか不安なしとはしないが、歴史を振り返れば京都大学が日本の大学としては珍しく、地域の一般住民の強い愛着を受けてきたことを伺わせる(※このあたりの逸話がたしか『教養主義の没落: 変わりゆくエリート学生文化』あたりにあったのだが、本の山から発掘することができなかったので割愛)。

 しかし残念ながら京都大学はこういった地域の愛情という貴重な資産を、最も食いつぶしてきた大学であるという気もする。
 現代は大学にとって受難の時代であるが、それを乗り切るための貴重な資産を維持できなかったのは、非常に残念なことである、とこの看板を見るたびに思うのである。

a barbar @ kyoto

 いつも行く床屋は京大のすぐ横にあります。
 安くて丁寧なので、けっこう気に入っています。
 京都という土地柄もあり、学割もあります。


a barbar @ kyoto

 面白いことに、この店は店舗が二つに分かれていて、右をオヤジさんが、左を息子さんがやっています。
 個人的には息子さんのお店のほうが入りやすい感じがします。


 京大と床屋というのはなかなか面白い話があって…( この項続く)。

 タマネギを炒めようとしたら、期せずしてフランベ状態となり、気がついたら上方1.5メーターの位置にある換気扇カバーが焦げていた。
 びっくりだ。

 CNetITMediaなどでも伝えられたとおり、iTunes Music Storeが日本でも始まった。
 100万曲からのスタート。
 基本は1曲150円で、新譜など1割程度は200円。
 Apple側が「全曲、値段は一律」という主張を譲った代わり(?)に著作権がらみの制約はこれまでのiTunes Music Storeと共通の、きわめて緩いものが適応されている(5台までのコンピューターに転送可能。音楽CDへの書き出しは無制限。友だちにあげようとしたりしなければ、日常の利用で特に意識する必要はないはず)。
 また、「値段は譲った」とはいっても150円なら、「500ミリリットルのジュース(ペプシ?)一本分」というのが各国の相場のようであるから、そんなに大きく譲ったわけでもない。
 まずまず買いやすい体制が整ったと言えるかも(難を言えば、あの国旗アイコンの目玉オヤジ状態はどうにかならんものか…)。

 発表の様子をブログで公開しているサイトも。
 Beckの演奏もあった模様。

 今のところ、Sonyを始めいくつかのレーベルが未参加なのもあって、アメリカほど「なんでも買える」という印象はないが、楽曲はまだまだ増えるだろう。
 洋楽邦楽ともに、新譜より、レンタル屋ですぐに見つかるわけではないような古い曲やアルバムが充実してくると、だいぶ使いやすくなるんじゃないかと思う。

 ってことで、ひとつ購入してみることにする。
 今回は早くから参加を表明するなど、Avexが偉かったので、なんか買ってやるべかと思ったけど…あまり魅力的なものがなかったので、とりあえず"United Future Organization"の"Bon Voyage"を購入(※クリックするとiTunesが立ち上がります)。

 ちなみにクレジットカードを使いたくない方はアマゾンなどでプリペイドカードも買えます(5000円と2500円)。
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ALF5GS/kasugashowebs-22
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ALF5H2/kasugashowebs-22

 
 余談ですが、PodCastも(iTunesに機能がついたこともあって)言葉ができてから一年足らず(だよね?)ですごい盛り上がりだ。
 私も年末から今年の初めにちょっと手をつけて、そのままほっぽりっぱなしですが。
 (そのときは日本語Googleで検索をかけると、このサイトがトップに上がっていたのだから、いまからすれば夢のようだというか、まさにドッグイヤーというか…)。
 これでしばらくはiPodの一人勝ち状態も安泰でしょうかね。

 ちなみにPodcasting Juice:@niftyぽっどきゃすてぃんぐ落語@ニフ亭がいい。
 若手を売り出すチャンスでもあるだろうし、落語になじみのない世代を取り込む手段にもなっている。
 PodCastの理想的な利用法だと思う。
 

このアーカイブについて

このページには、August 2005に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブはJuly 2005です。

次のアーカイブはSeptember 2005です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.27-ja