April 2006アーカイブ

 最近気がついたので、もう周知のことかもしれないけどiPhotoが便利になっている。
 iPhotoで写真を整理する際のネックは、ユーザーフォルダにあるピクチャー・フォルダにどんどん写真を取り込んだ上に、オリジナルとレタッチやサイズ修正などした結果のファイルをごちゃごちゃにしてしまうことであった。
 これをやられると、どの写真がどこにいったのか、iPhotoを使わずには分からなくなることに加え、バックアップなんかも非常に面倒だった(JPEGファイルの特性上、オリジナルはなるべく区別してとっておきたいというのもあるし)。

 すでに一昨日のことですが、先日お知らせしたサイエンスカフェが無事終了しました。
 公式サイトにもあるとおり、科学技術週間にあわせた全国一斉サイエンスカフェの一環としてやらせていただいたわけですが、40人ほどのご参加なので、人数を見れば成功の部類だったかと思います(他を見たわけではないのでなんとも言えませんが…。しかし、これ以上多くても、逆にカフェとして辛いので…)。

 進行についてはまだまだ研究の余地がありますが、大阪という土地柄もあり、質問も活発に出たのがよかったかと思います。
 これ一回に終わらせず、また続けていきたいと思います。

 「メーダ・パトカル、中央政府には一勝。『インドのヒットラー』との対決へ?」では、反ナルマダ川開発運動のリーダーとして知られるメーダ・パトカルのハンガー・ストライキがインドで高い効果を収めている、という話を書いた。

 ハンガー・ストライキやデモといった、所謂「非暴力直接行動」とカテゴライズされる政治活動の意義と必要性は多くの論者が認めるところであるが、その範囲については議論がつきないところである。


Originally uploaded by skasuga.
インドから帰ってみたら、エレベーターが
ウルトラ警備隊仕様になっていました。 

 「メーダ・パトカル、中央政府には一勝」で報告したメーダ・パトカルのハンストが一応一区切り着いたようなのでメモ。

 メーダ・パトカル他2名は「最高裁が問題に目覚めた」(最高裁がNBAの提出していた書類を受理したことなどを指すと思われる)ことなどを理由にV.P.シン(国民会議派議員。元連邦首相)らの説得を受け入れ、21日間のハンガー・ストライキを終了、闘争は次のフェイズに移されると宣言した。

 また、ハンストに対するアミル・カーン、ラフル・ボース(どちらもボリウッド・スター)らのサポートに感謝を表明。
 同時に、ナレンドラ・モディが"Jalhatya"(水殺し)という「もう一つの凶悪な罪」に関与してきたのだ、と非難した。

 続き:「『非暴力直接行動』の社会的意味」

関連記事:
 Medha Patkar calls off fast
 Medha Patkar ends fast

 インドの聖河の一つ、ナルマダ川の総合ダム開発計画は、世界的な関心を集める環境問題の一つであるが、ここ数週間大きな動きを見せているので、ちょっとまとめてみる。
 発端となっているのが、開発計画中最大級のダムであるサルダール・サロバール・ダムの高さを111メーターから122メーターまでかさ上げしようと言うNCA(Narmada Control Authority ナルマダ管理当局)の決定であり、それに対して反対派のリーダーであるメーダ・パトカルが首都ニューデリーで無期限のハンガー・ストライキに入ったことである。

 以下の研究会でしゃべらせて頂きます。
 詳しくはNPO法人 市民科学研究室のサイトで…。


第9回市民科学講座 「日本型サイエンスショップを構想する〜欧州の事例から考える」

日時: 2006年4月26日(水)午後18時半〜21時
場所: 文京区湯島生涯学習館 実習室 
    東京都文京区湯島2-28-14
    http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/gakusyu/yushimasyougai.html
講師: 春日匠さん(NPO法人サイエンス・コミュニケーション)
    渡部麻衣子+上田昌文(市民科学研究室)
参加費: 1000円

 日常出会う問題で、それについてもっと知りたい、解決の手がかりを得たいと思うとき、あなたはどうするだろうか? 科学技術の専門知識がなければそれに立ち向かえないように見えるとき、誰に相談するだろうか? 法律の知識がなくても相談できる「法律相談所」というものがある。科学技術につても同様の試みがあってしかるべきではないか? −−そんな役割を担う活動がいま、欧州や米国で盛んになってきている。「サイエンスショップ」あるいはCBR(Community Based Research)と呼ばれる活動だ。たとえば大学に窓口を置いて、専門家チームや学生をコーディネートしたり、授業の中に組み込んで研究調査をしたり、実際に必要な技術開発をしたりする。地域の住民のリクエストに応じて基本的には無料でそれを行う。このたびの講座では、市民の立場に立った科学コミュニケーションの中核ともいうべき「サイエンスショップ」を、日本で根付かせていくために何をなすべきかを、欧州での取材事例を交えながら具体的に探る。

 こちらで告知していませんでしたが、関係しているNPOで以下のイベントを企画しています。
 お時間のある方は覗いてみてください。

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NPOサイコムジャパン提供 第1回 お寺 de サイエンス・カフェ

 「宇宙航空材料から骨疾患診断・治療へ:自由な発想と役に立つ研究」

日時: 2006年4月22日(土) 14:00〜16:00
話題提供: 馬越佑吉(大阪大学副学長 日本学術会議会員)
参加費: 300円(高校生以下無料/ワンドリンク付き)
開催場所 :應典院
      大阪市天王寺区下寺町1丁目1−27
      地下鉄堺筋線・近鉄奈良線 日本橋駅下車、徒歩7分
      地下鉄谷町線・千日前線 谷町九丁目駅下車、徒歩8分

アクセスマップ:http://www.outenin.com/otenin_6_1.html

 インド(主としてケララ州)およびパキスタンへの調査旅行から帰国しました(調査については、追って報告させて頂きます)。
 この間、ネット接続が不十分だったため、しばらくメールのお返事などが滞っていると思います。
 徐々にお返事させていただきたいと思いますので、もう暫くお待ち下さい。

 それと、以前、大阪大学特任研究員に着任したとご報告しましたが、3月末日を持ちまして任期切れ(5ヶ月の「任期」というのも素晴らしいですが)のため、退職しています。
 もし予算が付けば、また5月から(こんどは11ヶ月の任期で)再任ということになるかと思いますが、とりあえず4月中は無職と言うことで、よろしくお願いします(なにを?)。
 

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